2011年10月8日土曜日

スティーブ・ジョブズ氏

10月5日、米アップルの会長で共同創業者であるスティーブ・ジョブズ氏が56歳で亡くなられた。
Macintosh、iPod、iPhone、iPadなど次々に人々の生活を変える製品を生み出し、関連する産業を興した功績は大きいと思います。実は、iPod、iPhoneが出たときに、「こんな魅力的な製品をイノベーターとして日本の電器メーカーは創れるのか?」「なぜ創れないのか?」と思い、日本に足りないものはないかと考え始めました。「日本に足りないものは何か?」と問うならば、大学教員として出来ることは、日本に足りないものを足す大学教育を創らなければならないと考えていました。そうしたことなど考えていたときに、2008年度文部科学省のサービスイノベーション人材育成事業の公募がありました。イノベーションに関わる教育を充実させるための梃子に出来るだろうと考え、同僚に相談したところ、思いを同じにしてくれる同僚がいてくれたので、サービスイノベーション人材育成事業の公募を申請する準備に入りました。
 その後、公募して採択され、結果的に滋賀大学経済学部に2010年度からサービスイノベーション専攻コースが設置されました。ある意味というか大げさな言い方をすると「このサービスイノベーション専攻コースは、スティーブ・ジョブズ氏と言う存在が大きく影響して設置されたコースである」と言えるかもしれません。スティーブ・ジョブズ氏の存在は、iPod、iPhone、iPadなど次々に人々の生活を変えただけでなく、少なくとも滋賀大学経済学部においては、大学教育を変えてみようという内発的な挑戦にも繋がっていたと言えるのです。
下記は、ウォール・ストリートジャーナル 日本版2011年10月8日付け記事です。彼の足跡を簡潔にして要領よくまとめているので参考までに付けておきます。これから「あんなイノベーターいなかった」と言われ続け、イノベーターの偉大さの形容詞に「ジョブズクラス」と言われ続けるのか。それともこれからの社会が次々と次なるジョブズ氏を生み出し続けることができるのか。その際に大学が役割を果たせるのか。私たちも問われていると思います。

偉大な功績残した不世出のイノベーター、スティーブ・ジョブズ氏(ウォール・ストリートジャーナル 日本版2011年10月8日付け記事)
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